オッドアイ・Tの猫とその一味 オッドアイ・Tの猫とその一味第56話「その背からは察し得なかった」 猪の頭の毛が風と陽で乾き、我々の髪が汗でしとどに濡れた昼頃、御西小屋に到着した。登山が目的ならここに荷を置いて大日岳を往復するだろうが、我々は飯豊連峰最高峰を指さしただけだ。振り返ると、烏帽子、梅花皮、北股岳と今日歩いた山々が重なって連なり... 2023.05.06 オッドアイ・Tの猫とその一味
2023山行 日本国(春の健康登山)2023/4/22 今年最初の健康登山。昨年の晩秋、摩耶山の帰りに秋元と登ったら、20年前の記憶より良く整備されていて、この山を候補に挙げていた。当日の予報、雨の心配はなかったが、頂上の昼の気温が8℃、風が13mと寒さ対策を追伸した。歴史館7時10分発、坂町、... 2023.04.24 2023山行雲の湧く稜線に
2023山行 日本国(健康登山下見)2023/4/9 今年の春の健康登山の下見。綿野舞さんが集落の江浚いを終えてから出発。10:20安久宅発≫11:30小俣登山口11:45登山開始13:45頂上~14:45 避難小屋での休憩時に霰が降ってきて気温が下がる。蔵王堂コースを下山16:00小俣宿を通... 2023.04.24 2023山行
オッドアイ・Tの猫とその一味 オッド・アイ Tの猫とその一味 第55話「御手洗ノ池」 烏帽子岳は2017m、次の御西は2012m、二つの山頂に標高差は無いが、その間には地図では分からない大小のこぶが続いているのが見えている。そのこぶを登ったり下りたり、稜線といっても御西岳まで三時間は掛かるだろう。Y似で猪使いの巫女は左右の叢... 2023.04.23 オッドアイ・Tの猫とその一味
オッドアイ・Tの猫とその一味 オッド・アイTの猫とその一味第54話「焚き木を拾いながら」 起伏する稜線を覆う草原と残雪、そこに刻まれた一本の細い登山道を進む一行 。私は距離を詰めて一人ひとりを確認した。先頭はオレンジのシャツ、棒を振り回すのはY似で猪使いの巫女。次に猪、その後に郵便夫、それから猪、そして郵便夫。つまり猪が増え... 2023.04.05 オッドアイ・Tの猫とその一味
今日の風景 Fさんの太鼓判 先月の十五日に父が死んで、今週の日曜日に四十九日の法事になる。肉親を失くすのは36年前、一月に祖母、そのひと月後に祖父と死んで、それ以来のこと。大学を卒業して塾に勤めて、そんな冬だった。その時の塾長、H先生は音信の度、父母の様子を気にしてく... 2023.03.27 今日の風景歌うのは希望だけ今日の歌を今日歌う
オッドアイ・Tの猫とその一味 オッド・アイTの猫とその一味第53話「能天気が一番」 私はY似で猪使いの巫女を起こさないように、静かに、そして速やかに五人分の朝食を準備した。猪が串刺しの丸焼きになって、Y似で猪使いの巫女の朝食となるのを避けるためである。食事といってもお湯を沸かしてアルファー米(乾燥した米)の入った袋に入れる... 2023.03.20 オッドアイ・Tの猫とその一味
オッドアイ・Tの猫とその一味 オッド・アイ Tの猫とその一味第52話「梅花皮小屋にて」 北股からの下りこそ軽率な輩は要注意である。左は急な崖になっていて、べろっとしていれば容易に滑落する。奈落の底のように見える石転びの雪渓まで落ちて、そこから今度は45度の斜度の雪渓を転がり落ちる。石転びの出会いに憚る大石にぶつかってバウンドし... 2023.03.10 オッドアイ・Tの猫とその一味
オッドアイ・Tの猫とその一味 オッド・アイTの猫とその一味第51話「もっこりの秘密」 門内小屋の二階の窓から双眼鏡で我々を見ている者がいたが、近づくといなくなった。小屋の重い扉を開いた時に、玄関に立って迎えたのはその男だ。 「門内小屋にようこそ」 首から双眼鏡をぶら下げた男は言った。飯豊の小屋の管理人の... 2023.03.03 オッドアイ・Tの猫とその一味
雲の湧く稜線に 五頭山 2018/1/8(訂正) 山行履歴の2018/1/8の五頭山が翌年2019/1/6の五頭と間違って張り付けていたので訂正してここに載せます。2018年は晴天、2019年はガスって二ノ峰止まりでした。 7:54 駐車場発8:24三ノ峰登山口発10:42三ノ峰 ... 2023.02.14 雲の湧く稜線に2018 山行