最終3日目は朝から霧雨。水場まで往復して最後尾の出発。同宿の方々はいずれも健脚で、駒峰ヒュッテで休憩するお二人をお見かけした以外は影さえ見えず、皆韋駄天走りで登って下山されたようだ。ずっと眺望無し、出発時に着た合羽を脱いだのは最後林道終点に着いた時。それでも空木岳を眺望以外は満喫させていただいた。6:40木曽殿山荘出発≫8:24空木岳≫15:40菅の台バスセンター駐車場。
朝焼けは天気下り坂、その通りの一日
ぐずぐずしていたら最後になり、外に出てから水も汲みに行ったので一時間近くも遅くなる。
歩いて9分の水場は木曽谷側の登山道を下ったところにあった。
途中の斜面にサラシナショウマ
昨日も見つけたミヤマシャジン
水を汲んで戻り出発の準備
空木の急斜面は這い上る感じ
ミネウスユキソウの株
ウラシマツツジも紅葉しかけ
巨石の間をを縫うように進む
鎖場も少なくない
コマウスユキソウ(ヒメウスユキソウ)は木曽駒から空木にかけての中央アルプス固有種。ウスユキソウの中で最小らしい。
巨岩巨石だらけの稜線
空木岳頂上到着
直下の駒峰ヒュッテ。自炊、素泊まりだけらしいが、ガラス越しに中を覗くときれいな小屋だった。
そのテラス。ここからの景色を想像して。
ポニョの石
右、犬似の石
天空の城ラピュタに出てきた城を守るロボットの頭
たくさん飛んでいたホシガラスはハイマツの実をこんな風に食べている。
石を置いて記したヘリポート
有名な駒石が見えてきた。
大きい!
樹林帯に入る。
ヤグルマソウの群落
サラシナショウマも混じって
サルオガセも多い。
カニコウモリの群落
マセナギという分岐で昼食。「あと1時間15分で林道終点だね」
唯一の水場。近くに池山避難小屋があるはずだが、そちらは通らなかった。
熊が頻繁に出没すると木曽殿山荘の管理人さんが言っていた辺りの笹薮。
久しぶりに見たヤマジノホトトギス
駒ヶ根スキー場駐車場に到着。バスセンターまではあと10分。
到着です。
合羽を着ない日がなかった3日間の木曽駒空木、初めての縦走路、初めての空木は奇特な道、奇特な山でした。後半は眺望は全く無くとも、山に登れる健康に感謝して歩けば「棘まで美し」。これ若い時好きだった武者小路実篤の作品タイトルです。