光兎山(採火式) 2009/8/1

  この年新潟国体、詳細は忘れたが、その聖火の元になる火を光兎山頂で採火するべく、関川山の会の人達を中心に登る。故高橋賢吉氏は直径1m程のパラボナアンテナを担いで登った。アンテナの全面に銀紙が張ってあり、その反射で火を起こそうというのであった。メモにはザックの重さが18.5㌔と書いてある。人の荷の重さを書くはずはないし、日帰り装備の重さでないので、何かしらの物品を持たされていたのだろう。5:55中束登山口発≫10:00頂上

笹平。一行は10名だったようだ。今と様子がだいぶ違うので一見分からないが、奥の方に座って微笑んでいるのは綿野舞さんのようだ。

分岐で湯蔵山辺りを指さす大六氏

虚空蔵峰

虚空蔵峰

採火する段取りの手前で、平田氏は儀式の段取り

せっかく背負ってきてもらったアンテナでは火の点く気配無し!

今度は摩擦式の火起こし器で。しかしいくらやっても火は起こらず、みんなが飽き始めて目をそらした隙に征平さんがなんとライターを出してカチッと木屑に火を点けた。目撃したのは私1人だけ、征平さんは何食わぬ顔で炎の中に枯れ枝を追加していた。

今度は大六さんがもごもこと神主のように祝詞をあげて、厳粛な儀式の始まり。

禿頭の右に鷲ヶ巣が見え、その頂の左下にこれも禿げた岩場が確認できるが、大昔若き平田青年と蛇喰の山口好朗青年はその岩場から鷲ヶ巣に登ったという。

 

苦労して担ぎ上げた物はまた苦労して担ぎ下ろさないといけない。