だぶだぶのぬいぐるみを着たようにだらしなく太り、掘ったばかりのさつまいものように汚い猫が出現するようになりました。鼻黒鼻白種も太ってはいますが、こんなではなく、きれいではないですが、こんなに汚くはない。こんなに太っている訳は分かりませんが、汚いのは純野良だからでしょう。鼻黒鼻白達のように野良と飼い猫と掛け持ちはしていない。掛け持ちしていればこんな姿では通用しません。元々は白い猫だから汚れが目立つのかもしれませんが、元々の白がほぼ灰色になって。その灰色に泥を付けて歩いていま。初見はどこか堀にでも落ちたのかと思いましたが、その後も際立って汚くて、それが本来の姿でした。その猫を見かけるようになってから私の車が猫の泥足で汚れることが多くなり、汚いでぶでぶの仕業のように感じました。車庫に頭から停めておく車のボンネットからフロントガラスに点々と付く猫の足跡。車庫に扉は無いので、その床は風で吹き込む土と砂が薄く堆積しています。そこを濡れた脚で歩いてきて車に上るのですから、きれいに汚い足跡が付きます。つまりスタンプ台が車庫の床で、スタンプが猫の四本の手足、紙が車という関係です。以前頻繁に足跡が付いた時期はボンネットの上にシートなど敷いて簡単に上がれないように、上がったとしても足跡が付かないようにと対抗策を取っていました。冬になって積雪を乗り越えるのが厄介なのか、猫跡もなくなったのでしたが、雪が少なくなるとともに徘徊し始め、ついでに車に乗っていくのです。エンジンを止めてしばらくは車が暖かいので猫が乗る、と聞いたことがありますが、ボンネットで留まるならそうとも考えられますが、決まって足跡はボンネットからフロントガラスに続き、屋根に続く。車にはルーフボックスが付けてあるので、屋根とルーフボックスの狭い場所に入り込んでいることが分かります。特定の猫なのか、家周りを徘徊する猫達の一般道なのか、疑問のままでしたが、この汚いでぶでぶを見かけるようになってから、その嫌疑はこの猫に向けられるようになりました。今月初め群馬遠征のため前日洗車をした車についた泥足のスタンプは私に小さなため息をつかせました。そして、この翌日、昼のバドミントンで肉離れを起こした私は、運動の代わりに汚いでぶでぶの正体を暴くことに時間を使い、とうとう段ボールの中に押し込めることに成功したので、これをそのまま鼻黒郵便夫に頼んでそちらに送ります。正体を知るのは難しいでしょうが、もし猫足スタンプが付かなくなれば車に上っていたのはその猫ですし、相変わらず猫足が付けば一般道になっていると考えられます。
オッドアイTの猫とその一味第98話「汚いでぶでぶ」
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