高ボッチ山/鉢伏山2024/8/18-19

台風一過の青空を期待しつつ高ボッチ山、鉢伏山と歩く。期待した眺望、北アルプスの山並みや富士山も見れなかったが、楽しい山旅であった。

塩尻インターの近く、小坂田公園道の駅で、昼食。夕食と明日の朝食も買う。ちなみに私は夕食用に焼きそば、朝食用にパンといなりを買った。

高ボッチ高原に着いて、まず第一駐車場から「見晴らしの丘」に登ってみる。

諏訪湖は見えるが、富士、南アルプス、八ヶ岳は見えない。ひと月前来た時は良く見えたが・・・。

雲はあくまで高ボッチの雲。後ろに見える小高い丘が高ボッチ山頂。

高ボッチのタカネナデシコ

第二駐車場(展望台とキャンプ場)に車を移動して高ボッチ山へ。

高ボッチ山頂1,665m

諏訪湖のみしか見えなかったが、この六月、その諏訪湖のほとりの原田泰治美術館を見た後、蕎麦屋を探して諏訪の街を二台でぐるぐる回った、懐かしい町である。

左に蓼科山だけがそれと分かる。

イイデリンドウのバッジの帽子に高ボッチの赤とんぼ

八ヶ岳も富士も南アルプスも見えないのに見飽きない様子、だと思っていたら、風景に関係ない世間話が続いていた。

マルバダケブキと北アルプスを隠す雲

泊まりのテントの受付は3時からだが、日帰りの分も払って、早めにテントを張る。だが、まだ日差しが強く、木陰にテーブルを移動して乾杯。

ゆったり日程、ゆったり山行、ゆったり睡眠(テント3張り)の3Y山旅を楽しむ一コマ。

呑み助三人衆を残して散策に出る。雲が美しい。雲の湧く稜線に私の桃源郷がある。後ろは明日登ることにした鉢伏山。黄色い花はマルバダケブキ。

薄暗くなってきたので、テントの傍に宴を移動。

Tさん以外は6時、6時半、7時とテントに入り熟睡状態となった。諏訪の夜景を見るべく、残された彼女ひとり高ボッチ山に登ったと翌日知った。スマホの写真を見せてもらったが、美しい夜景であった。深夜雨が降ったが、短時間で上がった。

2日目の朝、霧の中。「てんくら」の予報だと眺めは「まずまず」だが「まずまず」ではなかった。

7時半過ぎ、高ボッチのテント場を出て、鉢伏山へ。ここは鉢伏山荘の駐車場。

右は鉢伏山へ20分、左は前鉢伏山へ20分。山荘の管理人さんの奥さんは前鉢伏山を「前鉢」と言って教えてくれた。石山さんは高ボッチ山を「ボッチ」と帰りの車で呼んでいた。管理人をいつからなさっているか分からないが、この山に通じている人だから許される「前鉢」、かたや初めて来たのにいきなり「ボッチ」はいかがなものか。

鉢伏山へ行く登山道脇の小さなピーク

久しぶりに見たハナイカリ

若山牧水の詩碑を見に脇道に入る。牧水夫妻の詩碑は長らく立入禁止区域の中にあったが、最近になって詩碑も見れるように道を作ったそうだ。

牧水夫妻の歌碑。昭和42年建立。塩尻は妻喜志子の故郷。「鉢伏の 山に朝日さし まろやかに つもりし雪は よべふりしとふ」牧水 「常念の 峰にある雲 しばしだに 晴れよと待ちて 時たちにけり」喜志子

鉢伏山は信仰の山。鉢伏権現を祀る山岳信仰の霊場

二頭三角点のある山頂1,929m

鉢伏山のタカネナデシコ

鉢伏山を下って、前鉢伏山へ

前鉢伏山頂。やはり北アルプスは雲の中

常念と、奥穂、涸沢、北穂が少しだけ顔を見せたが

後ろが鉢伏山。この高原一体にレンゲツツジの木ばかりが目立った。山荘で聞くと、長野一の群生地ということだ。

前鉢伏山をあとにする

途中、美ヶ原が良く見えた。今年の六月に来たばかりだが、懐かしい。

マルバダケブキと美ヶ原

山荘前に戻りました

山荘でコーヒーをいただく。ご主人が丁寧に淹れてくださって、とても美味しいコーヒーでした。

山荘前で

高ボッチに来るのに最も良い道をまた戻るので、また高ボッチのセンターに寄り、九州は福岡から来るアイスを、前回同様いただく。今登った鉢伏山を見ながら。

帰途はまた「小坂田公園道の駅」に寄って昼食、そしてお土産を買う。焼肉定食を食べるのは三回目となった。