台風一過の青空を期待しつつ高ボッチ山、鉢伏山と歩く。期待した眺望、北アルプスの山並みや富士山も見れなかったが、楽しい山旅であった。
塩尻インターの近く、小坂田公園道の駅で、昼食。夕食と明日の朝食も買う。ちなみに私は夕食用に焼きそば、朝食用にパンといなりを買った。
高ボッチ高原に着いて、まず第一駐車場から「見晴らしの丘」に登ってみる。
諏訪湖は見えるが、富士、南アルプス、八ヶ岳は見えない。ひと月前来た時は良く見えたが・・・。
雲はあくまで高ボッチの雲。後ろに見える小高い丘が高ボッチ山頂。
高ボッチのタカネナデシコ
第二駐車場(展望台とキャンプ場)に車を移動して高ボッチ山へ。
高ボッチ山頂1,665m
諏訪湖のみしか見えなかったが、この六月、その諏訪湖のほとりの原田泰治美術館を見た後、蕎麦屋を探して諏訪の街を二台でぐるぐる回った、懐かしい町である。
左に蓼科山だけがそれと分かる。
イイデリンドウのバッジの帽子に高ボッチの赤とんぼ
八ヶ岳も富士も南アルプスも見えないのに見飽きない様子、だと思っていたら、風景に関係ない世間話が続いていた。
マルバダケブキと北アルプスを隠す雲
泊まりのテントの受付は3時からだが、日帰りの分も払って、早めにテントを張る。だが、まだ日差しが強く、木陰にテーブルを移動して乾杯。
ゆったり日程、ゆったり山行、ゆったり睡眠(テント3張り)の3Y山旅を楽しむ一コマ。
呑み助三人衆を残して散策に出る。雲が美しい。雲の湧く稜線に私の桃源郷がある。後ろは明日登ることにした鉢伏山。黄色い花はマルバダケブキ。
薄暗くなってきたので、テントの傍に宴を移動。
Tさん以外は6時、6時半、7時とテントに入り熟睡状態となった。諏訪の夜景を見るべく、残された彼女ひとり高ボッチ山に登ったと翌日知った。スマホの写真を見せてもらったが、美しい夜景であった。深夜雨が降ったが、短時間で上がった。
2日目の朝、霧の中。「てんくら」の予報だと眺めは「まずまず」だが「まずまず」ではなかった。
7時半過ぎ、高ボッチのテント場を出て、鉢伏山へ。ここは鉢伏山荘の駐車場。
右は鉢伏山へ20分、左は前鉢伏山へ20分。山荘の管理人さんの奥さんは前鉢伏山を「前鉢」と言って教えてくれた。石山さんは高ボッチ山を「ボッチ」と帰りの車で呼んでいた。管理人をいつからなさっているか分からないが、この山に通じている人だから許される「前鉢」、かたや初めて来たのにいきなり「ボッチ」はいかがなものか。
鉢伏山へ行く登山道脇の小さなピーク
久しぶりに見たハナイカリ
若山牧水の詩碑を見に脇道に入る。牧水夫妻の詩碑は長らく立入禁止区域の中にあったが、最近になって詩碑も見れるように道を作ったそうだ。
牧水夫妻の歌碑。昭和42年建立。塩尻は妻喜志子の故郷。「鉢伏の 山に朝日さし まろやかに つもりし雪は よべふりしとふ」牧水 「常念の 峰にある雲 しばしだに 晴れよと待ちて 時たちにけり」喜志子
鉢伏山は信仰の山。鉢伏権現を祀る山岳信仰の霊場
二頭三角点のある山頂1,929m
鉢伏山のタカネナデシコ
鉢伏山を下って、前鉢伏山へ
前鉢伏山頂。やはり北アルプスは雲の中
常念と、奥穂、涸沢、北穂が少しだけ顔を見せたが
後ろが鉢伏山。この高原一体にレンゲツツジの木ばかりが目立った。山荘で聞くと、長野一の群生地ということだ。
前鉢伏山をあとにする
途中、美ヶ原が良く見えた。今年の六月に来たばかりだが、懐かしい。
マルバダケブキと美ヶ原
山荘前に戻りました
山荘でコーヒーをいただく。ご主人が丁寧に淹れてくださって、とても美味しいコーヒーでした。
山荘前で
高ボッチに来るのに最も良い道をまた戻るので、また高ボッチのセンターに寄り、九州は福岡から来るアイスを、前回同様いただく。今登った鉢伏山を見ながら。
帰途はまた「小坂田公園道の駅」に寄って昼食、そしてお土産を買う。焼肉定食を食べるのは三回目となった。