中ノ岳-丹後山 2021/10/3-4初日

巻機の牛ヶ岳から中ノ岳を見て、越後三山の盟主然たる姿に感銘した綿野舞さんは是非そこに登ろうとランニングにも熱が入っていたが、不運にも一生に一度罹るか罹らないかの帯状疱疹の発症となって不参加となった。中ノ岳は楽な山ではない。登山口440mから山頂2,085mまでの標高差は1,645mで県内では焼山に次ぐ。昭文社の地図での登りのコースタイムは8:15、「新潟100名山」で6:55と開きはあっても長いことは長い。この難敵に奮い立って走り見込んでいたわけであるが好事魔多しとはこのことだろうか。関川5:00発≫十字峡登山口7:50≫8:20登山開始≫11:54五合目(日向山雨量観測所)昼食12:21≫生姜畑を過ぎ6合目から急坂の連続≫14:46九合目分岐≫15:10山頂

駐車場は満杯、路肩に停めて奥の登山センターのトイレに行く。慌てていたので紙が無いのに気付かず、途中で気付いて中腰でドアを半分開け、大声で裕美子さんを呼ぶ。つまり紙の切れたトイレに紙を持たず入り、脱糞途中で気付くのは、登山靴を履かず登り始めるのと同様、愚か者だ。愚か者が難を脱してほっとしている表情。

左のドアの中が一人分のトイレ。周りに誰もいなくて本当に良かった。不幸中の幸い!

最初は急坂

左側が開けると、八海山と中ノ岳を繋ぐ尾根にある五竜岳が見えた。

右奥に巻機。それを背に辛い登りが続く。

阿寺山と五竜岳。稜線には登山道があるはず。

三合目過ぎ「眺望の良い尾根」と地図に記載のある尾根。奥は巻機。

五合目の日向山。脇道ですぐ三角点と雨量観測所がある。

その雨量観測所へ寄り道して、中ノ岳と御月山を望む。

生姜畑は沼の続く湿地帯。

生姜畑

生姜畑を抜け、いよいよ後半の急登へ

明日歩く丹後山への稜線が右側に見えている。やや左の突起が兎岳。それから右に大水上山、丹後山と続く。

やや左の平坦な山が丹後山で、ザックの後ろの尾根が丹後山から下る尾根。

近付くほど急峻に聳え立つ中ノ岳

小屋が一杯だったらテント泊のつもりなので荷が多い。この頃は短パンを履く。急な登りでも膝に引っかからず軽快。こんなハンカチのように薄い物一枚でも履いていれば大きい顔で歩けるが、履いていなければ肩身の狭い思いをしなくてはならないだろう。有難き哉、ランニングショーツ!

しかし喜んでばかりもいられない。露出した肌は転んだり岩にぶつけたりすればこんなふうになる(2日目)。

後半はかなりきつかったと言っていた。今までの山で一番きつかったとさえ。

8合目、最後の急登

九合目前の斜面から御月山と八海山

丹後山は中央の平坦地の笹薮、右の尾根が下りの尾根

分岐を過ぎ、頂上まであとひと登り

明日行く稜線

三角の鋭鋒は荒沢岳

頂上には数名、撮っていただいた。

やや右の鋭鋒は本谷山(1870)。丹後山から続く尾根に道は無く、明日降りる予定の三国川(さぐりがわ)林道を更に先を進んだ所から登山道が付いている。

中央荒沢岳。その左の中ほどに残雪期に行く日向倉山と未丈ヶ岳。

真ん中の尾根は荒沢岳から兎岳に続く裏越後三山の尾根、その後ろは会津駒ヶ岳

中央に平ヶ岳、その奥に日光白根山、左奥は燧。

頂上での山座同定談義にしばし加わる。

山座同定談義に加わらずべったりしている裕美子さん。こんなんでは巫女で猪使いのモデルにはなれない。後ろは避難小屋と越後駒。

八海山。でこでこが八峰、その左が八海山最高峰の入道岳。登る途中見えていた五竜岳は左中ほどのピーク。

避難小屋と越後駒

避難小屋泊りの人は4、5人。少ないのでテント泊は止めて小屋に入る。

右に越後駒、左が八海山

八海山夕景

十二平登山口から越後駒経由でここに来た人が言うには、越後駒の頂上はこぼれるほどの人だかりだったとか。明日彼は八海山に向かう、越後三山縦走の人。

こちらは裏越後三山の荒沢から続く灰ノ又、源蔵と続く尾根。我々より遅れて着いた女性は、今朝5時半に銀山平を出て荒沢岳登頂、この尾根を歩いて兎岳、そしてここまで来たという、裏越後三山縦走の人。彼女も幕営のつもりでいたらしいが、空いているので小屋に入った方が良いと裕美子さんが勧めて我々と同じ二階に入った。明日は越後駒を通って銀山平に戻るコース。

二山を入れて

夕焼けの中、山談義をする同宿の人。

八海山、阿寺山の山影と六日町の灯。

2日目中ノ岳≫丹後山≫十字峡