月山 2021/9/27

九月はブドウ園と子守りで週末の忙しいYの希望で月山に行く(Yとは巫女で猪使いのYのことではない。昔で言えば「女工哀史」の女工であり、野麦峠の代わりに毎日桃川峠を越えて工場に向かうのである)。月山は何度も行ったが、湯殿山口から登ったことがないので、そこから登ってみたいと以前から言っていた。家を5時半に出て8時過ぎには着けるかと思ったが湯殿山の有料道路の開門が8時15分で、8時前には数台の車が既に待っていた。係員は間もなく着いたが、規律正しく時間ちょうどでの開門であった。湯殿山口を通るのは私は二度目で、まだ公民館に異動になる前に、公民館登山の下見に同行したことがあった。多分山ばかり登っていたので目をつけられたのであろう。Kさんに弥陀ヶ原の八合目駐車場に降ろしてもらって、月山を越え、湯殿山口に下りたのだが、出発時間が遅かったせいで下山が遅くなり、下で待っているKさんが大変心配した。この有料道路に閉門時間があったからだろう(現在は4時50分)。やきもきしても電波が入らず携帯が通じない。我々はそんなことは知らなかったが、遅くなったという気持ちはあるので、登りでブレーキとなっていた征平さんが得意の下りで飛ばしに飛ばして、ギリギリ間に合った次第である。その時の下りの印象は急いでいたせいもあり、ただ長くて急だった。登山口にようやく着いてもゆっくりする時間もなかったので有名な神社の記憶も無い。2004年のことだからもう17年も前のことだ。
8:55出発⇒10:11装束場⇒10:52金姥⇒11:56頂上13:00下山⇒13:46金姥⇒14:24装束場⇒15:34登山口

この写真は2004/7/5 月山から湯殿山口へ降りる途中、牛首から柴灯森辺りの征平さんと大久保先生。雲の中に朝日連峰が浮かんでいる。

湯殿山神社大鳥居

10分ほどアスファルトの坂道を上って

本宮参拝は裸足になり祓いを受ける必要があるので、時間無く割愛。そこを過ぎる砂防ダムがあり、そこから本格的な登りとなる。

月光坂という急坂が続く。

だいぶ登って振り返ると

装束場が近付くと眺望が利き始める。

装束場から先

紅葉が始まっていた。

姥ヶ岳の鞍部、金姥の稜線間近。リフト利用の登山者で急に賑やかになる。

今年はコバイケイソウの当たり年だったようだ。

ガスが切れると紅葉が見える。

雲の峰 いくつ崩れて 月の山

奥社参拝。社務所は既に閉鎖していた。

四囲雲海

帰り際、振り返ると、さっきまで見えなかった鳥海が奥社の左に

金姥から湯殿山側に降りる人はほとんどいない。

姥ヶ岳斜面の紅葉

奥が湯殿山。登山道の無い神聖な山。

奥の稜線は柴灯森につながる登山道の無い尾根。

装束場近くで

装束場で。奥の山は姥ヶ岳。よく見ると標柱も見える。

到着。右奥が湯殿山。なんだか知らないが、髪がパリコレのモデルのように素晴らしい。月山の風に吹かれて意図せず前衛的になったようだ。芭蕉も月山に登り湯殿山を訪うている。問わず語らずの習わし「語られぬ 湯殿に濡らす 袂かな」