八海山はロープウェイを使って二度行っているが、いずれも不動岳まで。不動から先が難コースなのと、ロープウェイを利用すると時間がタイトになって団体で行くには不向きだ。一人で登れば時間はどのようにも調整できるので8時半の始発に乗るつもりでいたが、珍しく早く寝たら早く起きてしまって、3時過ぎ出発、ロープウェイを使わないで上級者コース屏風道を登ることにした。危険マークの無い新開道をピストンすれば八海山の主峰大日岳には会でも登れるかと以前から考えていた。その下見を兼ねた山行である。6時駐車場着、既に7、8台の車。屏風道は下山禁止だから、屏風を登って八海山、新開道を下ってここに戻る周回がほとんどだろう。実際私と前後して到着した4組のパーティいずれも屏風道に入った。四合目過ぎ、最初の長い鎖場で前を行く三人組に倣ってヘルメットを出す。ヘルメットを被るのは三年前の槍前穂以来3年振りか。その他ザックに入れたのは用心のためスリングとクイックドローとハーネス。コンロは持たないので荷物は軽い。五合目から本格的に鎖場が始まるも、周りが灌木で覆われて高度感はなく、さほど怖い思いもせず、9時30分千本檜小屋、約三時間で着いた。日報社の「新潟100名山」だと4時間、昭文社の地図だと更に1時間多いコースタイムだから、荷軽く休まない喋らないの単独登行は速い。ただこの登りで、持ってきた水の半分以上を飲んでしまったので、珍しく山小屋でペットボトルを買い足して八ツ峰へ。過去2回とも行かなかった不動から先は聞きしに勝るといえばそうだし、槍から前穂、または戸隠の蟻の戸渡りと比べればさほど怖くもないし難しくもないが、両側切れ落ちたピークと鞍部の連続は緊張が続き、特に鞍部への下りは気を使った。しゃがんで鎖を掴むまでバランスに気を付けないといけない。大日岳の先、長い鎖を2本降りて八ツ峰を無事登り終え、入道岳をピストン。新開道の最初は屏風道より鎖の設置が少なく厄介な感じだったが、あとは速足で歩ける山道、こちらも3時間のコースタイムを2時間で下った。裕美子さんも以前会社の仲間とこの新開道を下ったことがあるということだ。ロープウェイに乗って不動岳まで登ったが、そこから先はガスって何も見えなかったので一旦降りて巻道を大日岳の下の分岐まで進み、そこから新開道で降りてきたと言う。駐車場からロープウェイ乗場までかなりの距離歩くことになるが、それは良く覚えていないと言う。6:20登山口駐車場発≫9:30千本檜小屋9:45~八ツ峰~11:00分岐≫11:21入道岳(昼食)11:41≫12:03巻道分岐≫12:10新開道分岐≫13:24稲荷清水≫14:04駐車場
これで「仁和寺にある法師」から脱することができた。そんな解放感からか、麓のコンビニでノンアルを買い、それを飲みながら高速を飛ばした。これは単独行の寒江山以来かな。