二つの山を登り降りして三つ目の山に登ってやっと着く、途中に小屋のない、日帰りを前提とした山としては最もきつい山だと、再開初年にひとり登った時にそう思った。この時は中ノ岳で引き返す人がほとんどで、頂上まで行ったのは自分だけだったような気がする。このきつい山行に当時公民館で僕の上司である石山さんが村民登山スタッフの経験を経て参加している。阿賀北山岳会に「見習いの見習いの見習い」つまり見習いの3乗という身分で加わったのである。会員の資格は百名山に準じている。歴史はあるか、風格はあるか、そして個性はあるか。つまり2つは達せず見習いの3乗から始め、会長の推薦で正会員になるまで鍋担ぎの役目を7年続けた。この山行の下山中、中ノ岳と前ノ岳の鞍部で私は雪に足を滑らせて右足を捻挫、荷物を持ってもらい、ストックで支えながらなんとか下山したが、この後約二月登山はできなかった。この山行の2日前、単独頭巾山に登って、帰途に迷い、這う這うの体で帰ってきたので、こういうことは続くと思った方が良い。戒めのため。
前ノ岳途中の避難小屋
前ノ岳から見る中ノ岳と鷲ヶ巣山。
中ノ岳で。右奥が鷲ヶ巣山。
同じく中ノ岳で。後ろに光兎山(中央)と左に頭巾山が見える。今改めて見ると、頭巾の左の尾根から右に下る二本の支尾根があり、自分が誤って手前の尾根を辿ったことが良く分かる。
中ノ岳から先も小さなアップダウンがあり、最後本峰への急な登りが待っている。
頂上で。後ろは大朝日から以東までの朝日連峰。見習いの3乗も頑張った!
下山開始。
振り返り振り返り写真を取っている時に雪に足を滑らせて捻挫。この後しばらく松葉杖生活。
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