参加者が僕と渡辺さんだけとなったので、守門、粟は止めて、渡辺さん未踏の山、胎内市の風倉山にした。風倉山は2003/5/26 2007/9/9 2009/11/29と三回登っている。初めて登った時は中村さんも一緒だったから難しい山でもなかったのだろう。今は廃道になっている胎内治水ダムから登って2時間のコースタイムだった。最後に登ったのは11月の末で、この時は初雪が痩せ尾根に付いていて滑り易く、下山を心配したが、頂上で偶然お会いした亀山さんのアドバイスで、比較的安全な一本松コースを下山することになった。下山してから我々の車のある治水ダムまで亀山さんが送ってくれた。その後、治水ダムから登る急なコースは通行止めとなり、この一本松コースだけになったが、登山口まで1時間程林道を歩かなければならなかったし、そこから先も3時間と以前のコースと比べて長いので敬遠してきた。
関川6:00≫6:30胎内スキー場鹿ノ俣駐車場6:40≫7:40鹿ノ俣砂防ダム7:50≫橋を渡って登山口8:00≫途中何度か休憩して10:49西峰(9合目)≫11:04風倉山頂12:15下山開始≫14:51登山口≫16:00駐車場

スキー場の駐車場に車を停めてここから4㌔林道を歩く

前回は亀山さんの車に乗せてもらったので、この林道は歩かなかった。だから記憶も無いが、新緑が一番美しい時期だから歩くのもさほど苦にならない。

道路脇にコシノコバイモ。昔中村さんが裏山から摘んで歴史館に良く持ってきてくれた。その裏山というのは渡辺さんの山だったようだ。

1時間掛けて鹿ノ俣砂防(集水)ダムに着く

この橋を渡ると登山口

記憶と違い、かなりの急斜面がずっと続く。

ミツバツツジとムラサキヤシオが迎えてくれた

緑陰にタムシバも

そして滑り易い急坂

ミツバツツジとムラサキヤシオが花盛り。色だけだとどちらか分からない。

葉が三枚でミツバツツジ、五枚ならムラサキヤシオ。

色は薄いが、これはムラサキヤシオ

花にエイルを送られては急坂を登る

時々樹間に覗く風倉山が近く見え始める。分かりづらいが右の奥。

適宜短い休憩をとって

ロープは各所にあったが、人があまり入らないからか、滑り易い。

8合目辺りから残雪

木につかまり猿の糞に手を汚しながら

新緑と残雪と青い空と白い雲 この時期ならでは配色

イワウチワ

9合目手前でようやく展望が開ける

9合目の西ノ峰到着、皇山(すめらやま)神宮の石碑。

その眺望に陶然とする渡辺さんだが、本峰風倉はもう少し先。

最後のひと瘤

渡辺さんを風倉の「蟻の塔渡り」と緊張させた山頂直下の細い鞍部

もうひと瘤

風倉山初登頂

更に陶然として眺望に見入る

二王子岳

中央に朳差岳、右側地神から北股は雲に隠れている。下は胎内治水ダム湖。ダムから左側に続く急な尾根を以前は登ってきた。

頂上で昼食をとっている時に地元の人が3人登ってきた。この風倉山の祭りが麓の集落熱田坂の神社で近々あり、御神酒をあげに来たと言う。この日この山で会ったのはこの3人の他にもう1人。5月連休の晴れた日の、最も静かな山だったろうか。

右奥に大日岳、中央の半分黒い目立ったピークは胎内尾根の二の峰だろうか。奥にちょっと見えているのが北股か。すると中央の尾根が足の松だろうか。

足の松尾根を登ると、鉾立峰とそれに続く尾根は谷を隔てて終始左に見えているし、一方胎内尾根は最初右に見えているが、やがて間に一本尾根が入り込み、離れていく感じになるので・・・。結局大石山が中央の白い尾根の先の少し雲に隠れた山なのか、その山と左の鉾立の間にある、黒い小さなピークのどちらかなのかはっきりしないと分からない。ただその小さなピークから下る尾根が途中から下に繋がらないように見えて・・

朳差岳。右に鉾立峰、左は前朳。この写真だと大石山は右から2番目の小さなピークで、その下りの尾根は鉾立峰から落ちる手前の尾根に途中から隠れる。

登ってきた一本松コース。中央やや右に登山口のあった鹿ノ俣ダムが小さく見えているので、真ん中の尾根を右から左に登ってきたことになる。なだらかに見えるが。

鹿ノ俣川に沿って右から延びる尾根は二王子岳に繋がる。日帰りでは無理だが、行ける所までと2012/3/4、ひとりで3時間ほど尾根を辿って歩いたことがある。雪庇を踏み抜いて危うく遭難しかけたのはこの時だ。

名残を惜しみながら正午過ぎには下山開始

「蟻の塔渡り」。待っている人は6人目の登山者

無事「蟻の塔渡り」通過

名残を惜しみ、振り返りつつ

滑り易い急坂続き、名残を惜しむ余裕は無い

ブナの新緑、芽鱗(ブナの冬芽を包んでいた茶色の托葉の一種)の落ちた残雪に映えて美しい。

登山道の右は五葉松林、左はブナ林とはっきり分かれてる

登りも休んだ特設ベンチで初登頂した風倉山をしみじみと振り返る。登った山は俺の山。

俺の山だが険しい山

朝より開いてヤシオも祝福していた

カタクリもそう

無事下山

林道の途中から振り返る、鹿ノ俣川と風倉山

ほぼ四つん這いで登ったため猿の糞で汚れた手を洗う
そして16時駐車場に無事到着。花の時期に恵まれ、コースもスリリングで、眺望超一流の山でした。