扇ノ地紙2024/6/9

胎内ヒュッテから登山口までの運行がこの週末から始まると知り、ハクサンイチゲを見に行こうと思い立ってから天気を気にし始めたが、月曜が晴れの予報に好転したので、帰ってきてから大急ぎでテント泊の準備をした。ところが、8時過ぎに改めて予報を見ると雨に変わっている。それもかなり早い時間から降る予報なので、大型ザックに入れた荷物を選別して日帰りザックに入れ替えると、床に就くのがだいぶ遅くなった。行きは始発5:30の乗合タクシーを利用して、頼母木から先は時間の許す限り歩いて、暗くならないうちに下山のつもりだったが(一昨年は登山口5時着で林道歩き40分)、地神山を過ぎ、扇ノ地紙に向かう頃になると雲が流れて稜線の風景を隠し始めた。10:50に扇ノ地紙に着いて、そこまで掛かった時間を考えると、乗合タクシーの最終15:30に間に合いそうなので、写真を撮る時、水を飲む時以外は止まらずに下山した。3:50出発≫土沢のセブンで🍙≫4:40胎内ヒュッテ前駐車場5:00乗合タクシー乗場に一番に並ぶ5:20乗合タクシー5:33登山口発≫8:06大石山8:19≫8:55頼母木小屋8:50≫10:50扇ノ地紙11:04≫12:15頼母木小屋(水補給)≫12:50大石山12:57≫15:08登山口

5:30始発だが、以前は時間より早く出たので一番に場所を取る。タクシーが来たのは15分、6人乗りで乗れない人はその車が戻ってくるまで20分待つことになる。つまり次の便5:50。無料(任意の協力金)になって、良いような悪いような。

5:33登山口発

登山口からすぐブナの急坂の始まり

足ノ松尾根は松の根の尾根

姫子ノ峰 見えているのは頼母木小屋の建つピークから門内まで

しばらく進むと、やや左奥に大石山

岩場

正面に大石山、右に頼母木小屋の建つピークと頼母木山

例年遅くまで雪が残る凹みにサンカヨウが沢山咲いていた

水場分岐を過ぎた後のぶな林 トレイルランナー風の方もも何組かいらした。負けないよう追いつ追われつ

2008/9/4健康登山朳差岳の二回目、都合が悪くて参加できなかった池田さんが冷たい水を背負って待っていてくれた場所。通称高雄の水待場

イチジ峰 右が地神山

左に鉾立

大石山。沢山のザックがデポされていた。頼母木小屋(前夜は満員だったそうだ)に泊まり、今朝朳差岳をピストンする人達か。

その朳差への道を少し歩いて朳差を撮った

頼母木小屋へ歩き始めてすぐの鞍部から朳差

花が多くなり、進めなくなる。後ろは地神山と、その後ろに二つ峰の二の峰

二王子岳方面

ミネザクラが満開

頼母木小屋到着。ハクサンイチゲとイイデリンドウと亀山さんの健在ぶりを拝見しに来たと土産の酒を出したが、5月連休の当番を最後に引退したと知らされた。彼の居ない小屋は寂しい。

頼母木山から朳差岳

亀山さんがこの山に居なくてもイイデリンドウは咲くらしい。1943年生まれだから今年81歳

二王子岳

ハクサンコザクラと地神山

左に地神北峰、右は地神山。ここから地神山までが一番ハクサンイチゲが多かった。

ハクサンコザクラとハクサンイチゲ

ミネズオウも咲き始めていた

チングルマも

ミヤマウスユキソウ

地神北峰から頼母木山と朳差

ミヤマダイコンソウも

地神山を過ぎて扇ノ地紙を望む時には雲が低く流れ始める

扇ノ地紙の稜線に四、五人の登山者は梶川尾根を下るパーティー

鞍部で見つけたヒメイチゲ

 

まだ残雪の多い扇ノ地紙から地神山と地神北峰、後ろに朳差が覗いている

梶川尾根方面

引き返して振り返ると、扇ノ地紙の名前の由来、扇の骨のような残雪

さっき通った時は賑やかだった頼母木の小屋は今日の泊まり客の女性二人だけ、管理人さんも下山して、ひっそりとしていた

まだ蕾、コバイケイソウ

シラネアオイはあちこちに咲いていた

二つ峰と二王子岳

雲が垂れ込めてきた稜線を後に大石山を下山する。14:50 15:10 15:30と三本ある帰りの乗合タクシー、最終がギリギリかと思ったが、その時間に間に合わせようと同じように急ぐ前後の人と歩調を合わせていると、15:10にちょうど良く間に合った。タクシーも6人乗りから11人乗りに変わっていたが、シートの席は8人まで、最後に着いた私と男性おひと方は後ろの荷台で発進、椅子でもかなり揺れる悪路だったので、到着すると運転手さんが「後ろのお二人、すみませんでした」と声を掛けてくれた。「次の車にすれば良かったです!」と大声で返答すると皆さん笑ってくれた。

休憩は無し、握り飯三個も立って食べたので、座ったのは帰りの大石山で一度だけ(ちょうど腰かけ易い段になっている)。地神山の登りで両足の膝の裏がこわばってきたが、ツムラの68を飲むと治った。初めてこの薬の確かな効用を体感した。それと、どんなに急いでもマラソンよりは楽だということも分かった、という収穫多き山行。