残雪期の二王子岳に登る度、二王子に登るならこの時期に限ると思う。そう思うのは我々だけでなく、6時過ぎに駐車場に着くと、既に全国から来た車が停められていた。夏の飯豊の天狗平の駐車場並みである。関川5時発≫6:10駐車場6:25発≫11:50頂上~13:40下山開始≫17:10


二王子神社の桜は満開。遅い春が訪れていた。

アズマシロカネソウ。秋田から福井県の日本海側にしかない花。


穴に頭からはまったのではなく、清水を飲んでます。

続々と続く登山者が新緑の中に吸い込まれていく

雪椿の花は深紅


ピンクを花弁の端に残すイワウチワ

三合目を過ぎ四合目前後から残雪

ショウジョウバカマ


独標の積雪計柱に雪が無いのはこの時期初めて


中腹のブナはまだ芽吹かないものも

「油こぼし」かと思いたくなる急斜面


頂上(左)が見えてきた

ここも「油こぼし」紛いの急坂



そんな「油こぼし」紛いの急坂をいくつか越え、ようやく正面奥に本物の油こぼしが見えてきた

後ろからは途切れることなく、続々と登山者が登ってくる。

油こぼしを越えると後ひと登り

五頭山を背にひたすら登る

そのひと登りも楽ではない

中央奥が頂上、そこの避難小屋もはっきり見えてきた


到着!右の大日岳から左の朳差まで、飯豊連峰の山並みが一望


全国から沢山の登山者が集った今日の二王子岳頂上。ほぼ二時間の逗留時間は我々が随一、また傘をさしての昼寝も我々だけであった。時間に余裕のある地元の特権。

飯豊の展望台で昼寝は贅沢だが、眠ってしまえばその絶景は見えない。


飯豊の絶景地ではせめてこれくらいのポーズはとりたい(前の写真と比較して見てほしい)


二王子岳の潔いところは、下った瞬間にもう飯豊は見えなくなること。名残惜しさで振り払い下山


しばらくは五頭を見ながら下る。その後ろ菅名、白山、粟、守門は霞んでいるが、それも良し




新緑の色が強くなって三合目を下る


二王子神社に到着
残雪の二王子岳を満喫した一日でした。二王子登山は夏の高山への試金石になる。ここの日帰りが北、南アルプスの一日の行程と同程度だからだ。朝飯を弁当にして早立ちすれば、ゆっくり歩いても3時には着く勘定だ。

