古道を歩く/諏訪峠2023/5/20

ヒルの対策を万全にして阿賀町諏訪峠へ向かう。

行地集落センター前でバスを降りて支度

長靴とズボンの隙間もガムテープで塞ぐ。

スパッツの上も下もガムテープを貼る。

行地

登り始めからヒルが出てくる。あとはずっと靴に這い上がってくるヒルを塩水で撃退しながら進む。

行地の一里塚

茶屋跡。区間ごとにくじを引き、歩く順番を決める。どの位置がヒルが付き易いか、どういう人物に付き易いかのデータ取りのため

峠とは云え標高差400mもあるので山登りに等しい。

峠は目の前。蕨も目の前で、会長は峠よりも蕨に。

諏訪峠到着。ここで昼食。

柳新田の一里塚

柳新田到着

石畳の古道

石畳の古道を辿る

保養センターでバスに乗って津川へ。川港見学

雁木発祥地、その街並み見学

雁木の下で憩う旅人。能天気な二人の片方には諏訪峠でダニが付いていた。それを思うといっそう能天気な二人組に見えてくる。

皆さんに逐一聞き取りしたヒルについて、下記のようにまとめましたので、労いとともに報告します。

団体で諏訪峠を歩いた場合のヒルの付着する位置と人の考察

満杯になっていた参加者に下見の結果ヒルが沢山いることを伝えると、キャンセルする人がぞろぞろと出てきて15名となった。全員塩水の入ったスプレーを持ち、靴とズボンの隙間をガムテープで塞いで行地を出発、するとすぐにあちこちから悲鳴、昨日の雨で樹下はしとどに濡れていたのだ。濡れた林床の道からヒルが靴に這い上がってくるのを塩水を掛けて撃退する。

一番手に行く人が潜んでいるヒルを刺激し、二番手以降の人に付くという俗説は、先般の下見ではむしろ逆の結果となったが、ヒルに限らずダニさえ優先的に付く人はその性質、性格によるという説はどうだろう。今回の諏訪峠団体行をそのデータ収集の良い機会とした。つまり班の順番を固定せず、区間毎に変えることで、順番説と性格説を考察する。例えば先達の後に続く一番の班が一番多ければ俗説はある程度肯定されるし、IKさんがどの位置でもあろうともヒルがつくようであれば能天気説(楽観無頓着鈍感)も肯定される。区間ごとに聞き取りした結果は下記の通り。先頭渡辺総数0匹 1班5名総数48匹平均9.6匹 2班3名総数32匹平均10.6匹 3班4名総数31匹平均7.7 4班5名総数18匹平均3.6匹 最後尾安久総数9匹 全体総数138匹ひとり平均6.6匹

班の順番で付いた総数(最後尾除く) 1番手班に付いた総数匹48匹 2番手班に付いた総数32匹 3番手班に付いた総数28匹 4番手班に付いた総数21匹 

続いて個人 一位 渡辺カノ選手 16匹 二位 渡辺昌子選手 11匹 二位 渡辺典子選手 11匹 四位 照井祐子選手 10匹 四位 近祐治選手  10匹 六位 田村久美子選手 9匹 六位 近京子選手   9匹

この結果から考えられる、団体行動でヒル棲息地域を歩行する場合の、ヒルの付着する位置と人について。

①先頭には付かず、それに続く直後の人に付きやすい、の俗説は正しい。

②一班が多く四班が極端に少ないのは、一班が概して静かでなく、四班が比較的静かであったからではないか。言いにくいが、賑やかな班の順番で付着数が多い。同様のことは個人の結果からも窺い知ることができる。上位メダル獲得の選手は、声に高低の差異はあるが、総じて口数の少ない方ではないようだ。

②IKさんがヒル付着数で入賞を逸しているということは性質、性格には無関係と思われる。

③総数138匹の中で実際に衣服内に侵入し吸血したのは二匹のみで、1人であった。防護をしっかりすれば侵入を防ぐことができることを実証できた。また、ヒルに唯一吸血された1名は最も付着の少ない4班の一員であったが、山菜取りに夢中なって道を外れ、ヒル防護の注意を疎かにしたのではないかと推察される。

今後の課題=参加者の血液型をお聞きし、その付着数との因果関係を考察すること。

まとめ=ヒルに付着されないためには、前の方を寡黙に歩くこと。

※個人三位までメダル獲得の各位には歴史館のアイスを進呈します。暑い日に寄ってください。

なお、参加者スタッフの一名TYさんが腕にダニが付いていたという報告が後日ありました。おそらく諏訪峠で鱈腹昼食をとっている最中に喰われたものと思われます。皮膚に侵入し尻だけ見えていたそれを、疣かと首を傾げながら触っていると、母親からダニだと言われ、なんとか取ってもらったそうです。これはべろっとしていた典型ですが、ヒルとしてはカウントしませんでした。

追伸、次回の出羽街道大沢峠、小俣峠は今回のような標高差はありません。ヒルについては分かりません。ダニはべろっとしている人にはどこでも付きます。