光兎山 2011/6/5

 光兎山が日帰り一級の山である所以は①分岐から雷までのブナ林が素晴らしい。そのブナ林も一様でなく、古木あり若ブナあり、で様々。②雷からの突き抜けた眺望がすばらしい。③単独峰の頂からの眺望が素晴らしい。朝日連峰と飯豊連峰の中間に位置しているという条件がその眺望を保証し、近くに鷲ヶ巣、湯蔵が迫り、見下ろす朴坂山塊、高坪山塊も結構である。④道が単調でない。分岐から先、虚空蔵峰、観音峰、雷峰と越え、本峰へと繋がるので、くねくねの登り下り、ある程度の体力があれば、仕組んだように面白い道に感じられる。⑤6月の上旬のヒメサユリ。深窓の令嬢ヒメサユリ、沢山咲いてこの比喩も相応しくないように思えてくるほど。生憎この年は開花が遅かったらしく蕾、また曇りの日で眺望もなし。しかしどんな天気でもブナ林だけは美しい。

ここ4,5年の傾向だと6月上旬が開花時期だと思っていたが、この年は6月5日でまだ咲いていない。