五色ヶ原2025/9/15-17 /2日目五色ヶ原~3日目下山

テントを張ってから予報を見ると明後日からの天気は回復せず、朝から雨。天気は良いのは明日限りだが、明日は丸一日天気が良い。テント場から五色ヶ原往復のコースタイムは13時間と長い行程だが、暗いうちに出れば明るい内に帰れるだろうと、日帰りピストンに決めて早めに寝袋に入った。ところが寒さで目が覚める。夏用シュラフを持ってきたからだ。ダウンの上に雨具を着て、それでも何度か目が覚めて2時起床、3:50出発5:04室堂山荘前分岐≫5:23浄土山登山口分岐先室堂山展望台≫5:33戻って浄土山登山口標柱≫6:08浄土山6:15≫6:31浄土山南峰三叉路≫7:22鬼岳東面トラバース7:39≫8:08獅子岳≫9:04ザラ峠9:10≫9:57五色ヶ原山荘(カツカレー)10:30≫11:03鳶岳11:10≫11;41五色ヶ原山荘≫12:20ザラ峠≫13:40獅子岳13:45≫14:37鬼岳東面トラバース15:39龍王岳≫15:59浄土山南峰≫16:12浄土山≫17:00室堂山荘前分岐≫17:49雷鳥沢キャンプ場

浄土山登山口標柱を過ぎた先にある室堂展望台まで行くと、目的地五色ヶ原、そしてその奥に薬師岳も朝日の中に見えた。

浄土山から左に雄山、右奥に針ノ木岳

雄山から劔の山並

右には朝日の中の五色ヶ原。薬師、黒部五郎、笠、赤牛、水晶、槍穂も分かる。

浄土山南峰(三叉路)に建つ富山大学立山研究所

朝日を浴びて剱

龍王岳の下を過ぎると、鬼岳越しに五色ヶ原が見えた。

鬼岳東免の入口から龍王と雄山を振り返る。登山道は龍王の下を通り、鬼岳の東側に繋がり、ここから道は鬼岳には登らず東面をトラバースする。

雪消えが遅かったのかまだ花が沢山あった。これはミヤマかタカネシオガマ

トラバースを振り返る

鬼岳東面を越えて見えてくる獅子岳

ウサギギクもまだ咲き残っていた

獅子岳登りから振り返る。左に鬼岳と龍王岳、中央に雄山、右奥にうっすら見えるのは鹿島槍。

東に黒部湖と針ノ木岳、左は赤沢。針ノ木の右、小さな三角は北葛、そして七倉、船窪、不動だろうか。

獅子岳から奥に槍、槍の左に野口五郎岳、中央に赤牛と水晶が重なり、右奥に笠、右端は黒部五郎

獅子岳を越えると目の前に五色ヶ原が。手前がザラ峠、奥が薬師岳

ザラ峠は立山カルデラの縁の一部だと分かる。

 

ザラ峠と獅子岳を振り返る。左に鬼岳と龍王岳が重なって見える。

五色ヶ原の端に到着

五色ヶ原山荘が見えてくる。右は鳶岳、その後ろに薬師。左は赤牛。

客も出て清掃中だったが、ランチはやっていた。

カツカレーを食べながら山並みを眺める。受付の大学生らしきバイトの男子に蓮華岳は?と聞くと「針ノ木に隠れて見えない」と教えてくれた。針ノ木の右の三角は北葛だとも。

カレーを運んできてくれた、こちらは女子学生っぽい子に、テント場周回と、この先に少し進むのとどちらが景色が良いか聞くと、鳶岳まで行けば薬師が大きく見えると勧められる。その鳶岳。

鳶岳の登りから五色ヶ原を振り返る。後ろに獅子岳、鬼岳、龍王岳、雄山。険しい山岳帯に忽然と現れる溶岩台地だと分かる。

鳶岳から先の眺め。右に薬師。中央の尾根に越中沢岳に続く登山道が見える。真ん中やや左は赤牛と水晶。黒部五郎や笠、野口五郎岳も同定できる。

中央赤牛、その右に水晶、左に槍がのぞいている。左は裏銀座の野口五郎岳

引き返して五色ヶ原。右奥に鹿島槍と五竜も見える。左端に剱

山荘の貯水タンク

五色ヶ原を後にする

ザラ峠と獅子岳。来る時に「ここの登り返しはきついな」と思ったが、案の定一番きつかった獅子岳の登り返し。

獅子岳中腹から裏銀座方面。まだ歩いていない稜線、中央のとんがりは烏帽子岳、その左に南沢岳。右は三ツ岳、野口五郎岳、真砂岳と続き、槍の尖端

獅子岳中腹で大人数のパーティとすれ違う。五色ヶ原山荘に宿泊だろうか。中央奥に鹿島槍。

獅子岳頂上から。針ノ木の左にスバリ、赤沢、鳴沢、左端に爺。針ノ木の右に北葛、七倉?船窪?

獅子岳頂上で休む女性二人。ここを下って登れば五色ヶ原山荘。時間には余裕がありそうだ。

獅子岳の下りから、これから戻る道。手前の鬼岳を右から巻き、龍王岳との間を通っていく。右奥は雄山。

鬼岳東面と雄山

イワギキョウ。花を撮っている余裕は無くとも花を撮る。予定の五色ヶ原を越えて鳶岳まで足を伸ばしたため、コースタイムは14時間半位になった。寝不足もあって、ヘロヘロになり、獅子岳、鬼岳、龍王岳と見上げつつ、念仏を唱えながら登った。

鬼岳東面の出口から龍王岳と雄山

針ノ木に隠れていた蓮華岳が少しだけその頂上稜線を覗かせていた。

鬼岳越しに五色ヶ原、そして奥黒部の山々

誘導の標識も赤ペンキも無かったが、道はしっかりあったので龍王岳に寄り道。雄山から劔までまだ良く見えた。

一ノ越に降りるか、また浄土山を回って帰るか迷ったが、立山を少しでも長く見ようと浄土山周りで。

浄土山から見る雄山から剱

剱のアップ。左の尾根は7月に登った早月尾根

現金なもので室堂に降りると元気になった。平坦な道は有難い。イワイチョウの葉の紅葉と雄山、真砂。

ミドリガ池と夕日のあたる立山

地獄谷から湧くガスで枯れた灌木と立山

キャンプ場最寄りのロッジ立山連峰でビールを買いテントに戻る。

風呂に入りに行く元気も無く、500と350と二本買ったビールも500だけ飲んでシュラフに入る。夜中、予報通り雨となり、風がフライシートをなびかせる音が止まなかった。ただ雨のせいで気温は下がらず、寒さで目が覚めることもなく眠る。

明け方雨は止んだがガスって何も見えないテント場。一日で全く違う光景となる。

バスとケーブルカーに乗り立山駅に戻る。駅の階段を下る途中から蒸し暑い夏に戻った。

道中にある「立山博物館」。いつか寄ろうと思っていたが、良い機会なので見学。2時間近くも勉強する。

明治40年、陸地測量部が剱岳頂上で発見した錫杖と鉄剣。レプリカでなく本物