予報通りの晴れとなれば、山が潰れるかと不安になるくらい、角田山には雪割草目当ての人が全国から押し寄せた。花期に入ったのに先週末は霙霰の荒天、今週末も天気が良いのはこの土曜だけの予報。よって4日分の登山客がこの日に集中したようだ。関川6時発≫7:50角田浜駐車場着 広大な駐車場は全国から来た車で既に満杯で、一番奥の灯台の麓、登山口の岸辺までバスを入れてもらう。8:20灯台コース出発≫1合目と5合目先で休憩して11:40角田山頂≫12:00観音堂前で昼食13:15≫山頂横山太平像前≫桜尾根コース下山≫15:20角田浜駐車場着。

灯台コースは先ずは灯台に登る。記録担当の渡辺さんが先回りして撮影。

角田浜に打ち寄せる波を見ながら、海抜0mから急な階段を登る。

灯台の下で日本海を背景に1班

昭和女子2班

昭和女子3班

海に突き出た岬に建つ灯台、その岬の尾根を伝うのが灯台コース。角田山9つのコースの中では最長だが、最も眺望が良い。

長い急階段を登れば一合目

一合目(背後のピーク)で一息ついて、そこから先は痩せ尾根、岩場。

岩場の痩せ尾根を行く。後ろに佐渡が見えるような。二番手を歩く関川マダム、その紅潮した頬の色が穏やかな日本海の海の色に映える。今年の最初の登山、その期待の表れでもあるようで。

灯台コースは最長2時間のコース(最短は稲島コースの1時間だが、階段が9割で藪の中)。この景色こそこのコースの魅力だが、振り返って見る余裕はない。

七浦海岸を見下ろす岩尾根。

そこで一班

昭和女子2班

3班。最後尾の渡辺さんは後ろから前から動画撮影。アップを乞うご期待。

岩場を登る昭和女子

急な岩場の斜面。このコースの正念場。

急登の終わりは長い階段、その脇に咲く雪割草とカタクリ。まだ寒く、上を向いて平開していない。

五合目で1班

2班 白い灯台に波頭、大海原の果てに佐渡。難所を越えた安堵の色が昭和女子の表情に表れる。

3班

五合目を下った所で休憩

その斜面に咲くカタクリ

白いカタクリが一輪。それを見るために道ができていた。

カタクリの道を登り続ける

栃木の三毳山(みかもやま)のカタクリを喜んで見ていた関東の人たち。彼らがこの群生を見たら腰を抜かすだろう。

両側カタクリ群生の登山道。岩場も登り終え、気温も上がってきて、カタクリと同様ほころんできた。

両側カタクリ群生の登山道と昭和女子。人の場合、一生花期。

一生花期の昭和女子3班

下ってくる登山者が多くなり、道を譲りながら進む。

登山道の後半はどろどろのぬかるむ道。どろどろの坂道をねっかねっかになりながら登る

道を譲り合い、どろどろのネッカネカになりながら登る

そして角田山山頂。広い山頂は昼食をとる大勢の人で大賑わい。

観音堂前広場も人で埋め尽くされ、片隅を陣取って昼食。

信濃川と阿賀野川が作った新潟平野を一望する観音堂前広場

一生花期!昭和女子の笑顔

昼食後山頂に戻って、関屋分水の功労者横山太平像の前で記念写真。2006/4/22だから今から19年前、この健康登山初年初回も角田山。この時は写真左の観音菩薩像の前で写真を撮った。

これがその時の写真。今日の参加者の中でこの時も参加しているのは石山キンさんと津野幸子さんと高橋裕美子さんの3名。忘れなかったら記念品でも差し上げよう。「幸子の幸はどこにある♪」あがた森魚の「赤色エレジー」を歌いながら幸子さんを探しましょう。

桜尾根コースを下山

下りの前半はやはりカタクリの群生

まだまだ登ってくる人も多く、譲り合いながら降りる。

あっ、やはり木に隠れて管理人さんが見てる!と思ったら1班班長でした。上り下りの滑り易い道でも実際尻もちをついて転んだのは彼ひとりでした。

そして下りの後半は本日のハイライト、雪割草の群生!

ピンクのグラデーションの花弁(正式にはガク)8枚、ピンクの雄しべ

10枚の花弁、濃い紫の雄しべ。雪割草はミスミ属四種の総称で芸名みたいなもの。変異し易く様々な色と形になるのが特徴。

花弁7枚、薄いピンクに濃い紫の雄しべ

花弁6枚、グラデーションのある紫

白6~8枚の花弁に薄紫の雄しべとその影が映える、昭和女子タイプ

6枚の薄紫の花弁、濃い紫の雄しべ、白い雌しべ

虫に食われ変形した花弁さえ美しい

ピンクの花びらの根元が白い。

グラデーションがきれいな花弁

7枚の濃い紫

白と紫と、隣り合わせて咲いている

薄いピンクと更に薄いピンクと

紫9枚

8枚と7枚の大小

6枚もあれば8枚もある

紫の縁取り

10枚。花びらに雄しべの影も美しい。

白と紫

昭和女子タイプ

雪割草が見えなくなると下山口。無事着いた安堵感と、花の道が終わった寂しさがあったかどうか。
何度もこの花の時期に訪れたが、灯台コースのカタクリの群生は今回が一番多かった気がする。桜尾根の雪割草も期待に十二分に応えてくれて見事。年三回の健康登山、幸先の良いスタートとなった。最長で難所の多いコースを頑張って登った参加者の皆さんお疲れ様でした。次回の健康登山は西吾妻山、残雪の稜線に様々な高山植物が繚乱しています。