日暮沢から入って竜門の小屋。二日目は竜門から以東岳までピストン、また竜門に泊り、三日目に大朝日に行って小朝日を回り日暮沢に戻った。当時は素人でも山の天気が分かるような情報はなく、台風でも近づいてなければ実行するという具合、この山行も天気は芳しくなかった。特に二日目以東から戻る時の風は凄まじく、立って歩けないので掘れた登山道に身を隠して匍匐前進、少し止んだと思ったら素早く立って前進、吹いてきたら身を隠すの繰り返し。
初日竜門の小屋に遅く着くと既に二人組の女性がいて、私は二階に上がった。その二人組、私が以東に行った帰りに狐穴の小屋を覗くとそこに既に荷物を広げていて、一日たった2時間余りの移動、ひとつひとつの山小屋に泊まるのだと言う。たいへんなものだと感心した。
日暮沢尾根、清太岩辺りからの竜門岳。右の稜線に竜門の小屋。
二日目、荷物を軽くして以東岳に向かう。 寒河山から見る以東岳。
北寒河山から狐穴小屋と以東岳。2年後2008年6月縦走の時は小屋の後ろに広がるなだらかな斜面で迷って、吹き溜まりでできた大きな雪壁を越えた瞬間、ガスの中にうっすらと小屋が現れて歓喜した。
以東岳山頂。小屋と大鳥池。
竜門に戻る風景。寒河山と竜門の鞍部にうっすら見えているのは小朝日か。
強風でカメラがぶれて、竜門の小屋と竜門岳。
最終三日目も天気が悪く、晴れてきたのは小朝日から古寺山の辺り。
中岳の遭難碑。私が10歳の時に高校生だった三人の死。
最後の最後に良い景色が見れた。
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